コロナワクチン有効性の限界・・?
admin≫
2022/03/23 19:50:23
2022/03/23 19:50:23

日本では現在ブースター接種とも呼ばれる3回目の新型コロナワクチンの接種が
進められていますが、イスラエルではすでに4回目の接種が行われており、その
結果の一部が報告されています。
しかし残念ながら目覚ましい効果は確認されず、この結果によってワクチン政策は
大きな岐路に立たされることとなりそうです。
医療従事者を対象にしたイスラエルでの4回目のワクチンの効果と安全性を評価した
研究が報告されています。
1250人の医療従事者のうち、ファイザー3回目接種から4ヶ月後以降に154人がにファイザー
の4回目の接種を受け、120人がモデルナの4回目を接種しました。
3回目の接種後に時間が経つと抗体価が減ってきますが、4回目によってそれが再上昇する
ということは確認できます。
ワクチン接種後に産生される中和抗体(実際にウイルスを中和するための抗体)の量は、
変異株の種類によって異なります。
元々、ファイザーやモデルナのmRNAワクチンは、武漢で見つかった新型コロナウイルス
(いわゆる野生株)のスパイク蛋白を細胞内で産生し、免疫を得るというものです。
しかし、オミクロン株では非常に多くのスパイク蛋白の変異が起こっており、野生株のスパイク
蛋白とは顔つきが大きく変わっています。
このため、mRNAワクチンの接種によって野生株に対する中和抗体は多く産生されますが、
オミクロン株に反応するための中和抗体の量は十分ではありません。
(中略・・・・・・。)
今回の4回目の接種に関する効果に関する報告は、今後のさらなるワクチン開発の
必要性を改めて認識させるものになったと言えるでしょう。
そして、そうしたワクチンが登場するまでは、4回目以降のワクチンは「どういった人たちへ」
「どれくらいの間隔で」接種すべきなのか、科学的根拠と実現可能性の見地から検討しなけ
ればなりません。
なお、高齢者や基礎疾患のある方にとっては3回目のワクチン接種が重症化リスクを大きく
下げることは間違いありません。
また多くの人にとっても3回目のワクチン接種はオミクロン株による感染を防ぐ効果を再び
高めることができます。
本稿では「4回目」の接種について述べていることにご注意ください。
詳しくはこちら↓
(忽那賢志・・・YahooニュースJapan)
忽那賢志➡感染症専門医。国立国際医療研究センターを経て、2021年7月より大阪大学医学部
感染制御学。感染症全般を専門とするが、特に新興感染症や新型コロナウイルス感染症に関連
した臨床・研究に携わっている。



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マルチメッセンジャー天文学
admin≫
2022/03/05 17:52:06
2022/03/05 17:52:06

天体現象によって発生する電磁波、宇宙線やニュートリノなどの粒子および重力波、
を情報を運ぶ運び手(メッセンジャー)と見立てて、複数のメッセンジャーを用いて
天体現象を総合的に解明する天文学のこと。
マルチメッセンジャー天文学が大きく脚光を浴びたのは、2015年9月14日にアメリカの
重力波観測装置LIGOによって初めて二つのブラックホールの合体による重力波が
観測されたことによる。電磁波と粒子に続いて、宇宙を観測する新しい目(メッセンジャー)
を人類が手にしたからである。
2017年8月17日に検出された5例目の重力波は、40メガパーセク(40 Mpc=1.3億光年)の
距離にある銀河の中で起きた中性子星同士の連星の合体によるもので、重力波の検出後
にキロノバと呼ばれる爆発現象が電磁波の全ての波長で観測された。
これから、中性子星同士の合体で、r過程により金、プラチナ、ウランなどの鉄より重い元素が
作られていることが確認されるなど、マルチメッセンジャー天文学の画期的な成果となった。
r過程とは・・・・・・?(rapid-process)
中性子星の衝突などの爆発的な現象によって起こる、元素合成(超新星元素合成)における
中性子を多くもつ鉄より重い元素のほぼ半分を合成する過程のこと。これは迅速かつ連続的
に中性子をニッケル56のような核種に取り込むことによって起きる。そのためこの過程はr (Rapid)
過程と呼ばれる。
(Wikipedia//https://astro-dic.jp/multi-messenger-astronomyより)



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