マイクロドージングとCBD
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2022/02/13 18:06:00
2022/02/13 18:06:00

マイクロドージングとは・・・・・・。
(幻覚剤の超微量摂取)
即効性や全身への高い効果を目的として摂取するのではなく、
病気の予防や健康的な生活を送ることを目的として、日々行って
いるセルフケアに大麻を加えるという摂取方法です。
医療用大麻の摂取方法としてもメジャーな考え方であり、
サプリメントとして市販されているCBD製品の多くがマイクロドージング
レベルの低用量を推奨用量として掲げています。
CBDとは・・・・。
カンナビジオール(Cannabidiol)の略称 麻に含まれる成分の一つで、
広く医療への効果が期待される有効成分。
また、幻覚剤のサイロシビンを含むさまざまなマジックマッシュルーム。
サイロシビンは基本的に違法だが、不安やうつなどを緩和するために
極微量の摂取、いわゆる「マイクロドージング」を行う人が米国で増えている。
CBDは体内で様々な受容体に作用し、効果を発揮することが分かっています。
これに、「人を酩酊させない」「抗酸化作用」「抗炎症作用」「神経保護作用」
というCBDの基本的に持っている特徴が加わることで、医療的価値の非常に
高い化合物と高い評価を受けているのです。
CBDに関する科学的研究が世界各国で行われ、CBDが治療効果を持つ複数の
疾患や症状が高い科学的確実性を持っていることが明らかになってきています。
以下では、大麻由来の製材が医療効果を持つという科学的裏付けが最も豊富に
ある疾患の中でも、CBDによる働きが期待される症状や疾患についてご紹介して
いきます。
精神系疾患
依存症・・・。
薬物・アルコール・タバコ・薬剤など依存症の種類は多岐に渡ります。なぜ依存症になってしまうのかというメカニズムに関しては、依存状態が続いた身体の中で起こった神経細胞の変性・渇望感と不安感が大きく関わっているとされています。
研究によるとCBDは依存のきっかけの一つである、執拗な記憶の減少をもたらす効果があります。変性が起きた神経細胞を保護する働きなどもあり、結果としてCBDの摂取により依存症からの脱却へと繋げていくことができたという臨床結果が多数報告されています。
自閉症・・・。
自閉症スペクトラムの子供の多くに、自傷行為・癇癪などの行動が見られます。 CBDには、体内で生成されたアナンダミドの分解を阻害する働きが認められています。
(アナンダミド)
内因性カンナビノイドの一つで、リラックス(鎮静)効果・幸福感をもたらす。その効果はとても短期的であり、非常に弱い分子と定義されています。
アナンダミドの分解を阻害することで、アナンダミドの効果を通常よりも高く、そして長い時間受けることができるようになります。これにより、落ち着きを取り戻し自閉症にみられる衝動的な行動を回避することに繋がります。 自閉症そのものを治していくということではありませんが、反社会的行動を改善するという意味で、効果があるという見解がなされているのです。
不安神経症/うつ病・・・。
CBDはセロトニン5HT1A受容体という部分との親和性が強く、脳内にあるセロトニンの利用率を増加させる効果があります。 十分な量のセロトニンで脳内が満たされることで、感情や気分のコントロールができるようになるのです。これにより不安感の軽減・気分の高揚といった効果がでるため、不安神経症やうつ病に効くという結果になるのです。 同様の理由で総合失調症への効果研究も進められており、臨床試験も10件以上報告されています。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)・・・。
CBDがCB1/CB2受容体に作用することで起こるアデノシンの取り込みを阻害する効果により、PTSDの治療に欠かせない“抗不安作用”を享受することができます。セロトニンが感情や気分をコントロールすることで不安感やうつ病のような症状を緩和することにも繋がるでしょう。
それだけでなく、CBDには精神的痛手となる記憶が保存されることを阻害する働きがあります。これは薬物やアルコールなどの依存症治療にも効果があるとされ、悪夢やフラッシュバックといった問題に有効です。
睡眠障害・・・。
睡眠障害は70以上もの種類があり、心臓病・脳卒中・鬱病といった睡眠障害が引き起こす様々な慢性症は世界中で問題視されています。
科学的にCBDを少量~中程度の摂取することで、頭がスッキリとし覚醒作用があるとされています。一見睡眠障害とは真逆の作用のように見えますが、CBDを高容量摂取することで遊民効果が表れるのです。 併せて、CBDの抗不安作用と鎮静作用で神経の高ぶりが抑えられリラックスすることで、眠りの質が良くなるとも考えられています。
身体的疾患
ぜんそく・・・。
CBDと同じくカンナビノイドであるTHCが、喘息治療に効果的だという研究は長年行われています。これは、THCの持つ気管支拡張作用を利用したものであり、呼吸を楽にして発作を抑える・発作を予防するという考え方です。
一方でCBDは、炎症反応を抑制するというTHCとは違った面からぜんそく治療に効果を発揮すると考えられています。血液内のたんぱく質濃度を調整し、炎症性サイトカインやケモカインの産生えることで炎症性肺疾患の治療に役立つという働き方です。 発作を抑える・予防するということではなく、CBDは炎症を抑えるのでぜんそくの根本的な治療に繋がっていきます。
がん・・・。
がんとは、異常細胞が増殖して体内細胞を破壊する病気とされており、発生する部位などによって100種類以上に分けられます。 CBDやTHCを含むカンナビノイドには、“腫瘍を減少させる・がん細胞の転移、癒着、浸潤を阻害する”という効果が結論付けられています。 カンナビノイドの中で特にCBDが注目されている理由は、相乗効果です。CBDに、抗がん剤の効果を増強させる・腫瘍が拡大していくために新たな血管を作る血管新生を防ぐという2つの効果が確認されたからでしょう。
糖尿病(1型・2型)・・・。
1型・2型いずれの糖尿病も、慢性病の代謝障害です。血糖値(グルコース)を調節する機能が上手く機能しないことによって起こります。 CBDは血糖値を安定させ、神経因性疼痛を軽減させる効果があるとされています。また、CBDの抗炎症作用が糖尿病患者に起こりやすい動脈炎の予防や緩和にも効果を発揮することが分かりました。
線維筋痛症・・・。
骨と筋肉の病気である線維筋痛症は、倦怠感・睡眠障害・記憶障害・気分障害などの全身症状が特徴です。発症する原因は解明されておりませんが、脳による疼痛信号の処理が異常をきたし、痛みが感覚増幅されることによって起こるものと考えられています。
CBDの“抗炎症作用”や、5HT1A受容体との親和・アナンダミドの分解阻害による“抗不安作用”により、全身症状の緩和が期待されています。 基礎研究はすすんでおり小規模な臨床試験では良い結果が出ていますが、大型の臨床試験数はまだ少ないため、この先に期待をしましょう。
悪心/嘔吐・・・。
CBDがセロトニン5HT1A受容体に働きかけることによって、セロトニンの効果の一つである、消化機能の調整・気分の悪心と嘔吐の抑制を促すことができます。結果、悪心や嘔吐の症状を押さえる効果をもたらしてくれるのです。
またCBDの、アナンダミドの分解を阻害する働きにより、自己の恒常性を正常に保つことで悪心/嘔吐が軽減されるという考え方もあります。
神経学的疾患
関節炎・・・。
関節炎という病気がある訳ではありません、これは関節の痛みを伴う100種類を超える疾患をまとめて表現したものです。日本でも多く聞かれる、「リウマチ性関節炎」や四十肩・五十肩とも呼ばれる「肩関節周囲炎」も関節炎の仲間です。
CBDの抗炎症作用により炎症を抑え、痛みを軽減する効果があるとされています。関節炎の治療においては、CBDを経口摂取する場合と塗布による経皮吸収型どちらの効果も認められています。
パーキンソン病/アルツハイマー病・・・。
パーキンソン病とアルツハイマー病はそれぞれ神経変異性疾患であり、基本的には治療法はないとされています。神経細胞の中に異常なたんぱく質ができることで起こり、記憶を司る部分で発生するとアルツハイマー病・運動機能を司る部分で発生するとパーキンソン病となります。
CBDがもつ強力な神経保護作用・抗炎症作用・抗酸化作用によって、病気の進行を遅らせるという基礎研究データや事実証拠がいくつも発表されました。
筋委縮性側索硬化症(ALS)・・・。
もともとALSの標準的な治療法として、神経を保護しながら参加ストレスと炎症を抑えることに重きがおかれていました。既存の薬剤を使ってこれらの治療が行われてきたのです。 CBDには偶然ながら、ALSの治療に必要なすべての作用が含まれています。それだけでなく神経細胞の生存期間を延長して病気の進行を遅らせる効果や、ALSの発症に関係する遺伝子の調節にもCBD関与しているという研究結果も報告されています。
多発性硬化症(MS)・・・。
自己免疫疾患である多発性硬化症は、症状として筋肉のけいれん・しびれ・筋力低下・鋭い痛みなどがあげられます。脳と脊髄において神経線維に変性が起こることで発症しますが、なぜそのような変性が起こるのかについてはまだ解明されていません。強いストレスがこの疾患の発症や悪化に関与しているとするデータもありますが、こちらもはっきりとした科学的根拠はでていません。
CBDの神経保護作用により、変異した神経線維を改善させる効果があると示されています。加えて、CBDにはストレス緩和(抗不安)の効果があるので、多発性硬化症の治療に効果があるとされているのです。
発作性疾患(てんかん症候群)・・・。
てんかんとは、大脳の神経細胞が過剰に興奮することで以上脳波を発生させ発作が起こる、脳の病気です。多くの場合原因が不明であり、脳の傷害や遺伝的要因が大きいと言われています。
てんかんの患者にCBDを投与することでホメオスタシス(恒常性)を正常に保ち、神経細胞の活動が過剰になりすぎないようバランスを保つ効果があるとされています。 世界がCBDに注目するようになったきっかけは、2013年にアメリカで放送されたドキュメンタリー番組にて発作性疾患に対してCBDが奇跡的な効果を発揮したからでしょう。 CBDと発作性疾患に関してはこの例だけでなく、非常に多くの事実証拠や臨床試験が行われておりいずれも非常に良い結果が出ています。
その他の疾患
自己免疫疾患・・・。
体内の免疫系細胞の反応が過剰となることで、自分の身体の器官を攻撃してしまう病気です。この病気の原因はまだはっきりと分かっておらず、発生する場所などによって80種類以上の病名に分かれます。
原因が明確に判明していない以上、治療内容は対処療法が基本です。CBDは免疫系の受容体(CB1・CB2)を刺激することで、過剰に働いてしまっている免疫反応の調整をサポートします。またCBDには、炎症性サイトカインと呼ばれるたんぱく質の量を減少させると同時に、抗炎症たんぱく質を増加させるという研究結果があります。
炎症性腸疾患・・・。
腸の粘膜が炎症を起こすことで発症する疾患であり、けいれん・膨満感・下痢・便秘といった様々な症状を伴います。 CBDがこの疾患に効くポイントは、腸にカンナビノイド受容体が多数あることです。CBDを摂取することで、炎症をおさえ腸管運動を改善させることができます。また、炎症を発症させる前に投与することで炎症そのものを防ぐことにも成功しています。
片頭痛・・・。
片頭痛に悩まされている人は多く、西洋薬だけでなく漢方・アロマなど様々な治療法が広まっています。三叉神経と脳幹の関係に起きた変化が関係していると考えられてはいるものの、正確な原因は分かっていません。 片頭痛が起こった時、脳内のセロトニン量が低下することが分かっており、脳内のセロトニン量を増やすことができるCBDが注目されているのです。
実際に臨床実験では、CBDとTHCを組み合わせて摂取することで片頭痛の痛みを緩和させることに高い効果を発揮することが分かっています。
ニューロパチー・・・。
糖尿病、多発性硬化症、坐骨神経痛、HIVといった疾患にともなっておこるもので、化学療法の副作用としても知られています。冷覚・灼熱間・針で刺され得たような痛み・感覚がマヒするといった症状で、CBDが含まれた製剤『サティベックス』が治療に効果を示しています。 CBDの神経保護作用や抗炎症作用が効果的に作用しているものと考えられており、処方が可能となっている国も複数あるほどです。
肥満・・・。
大麻には食欲をコントロールする機能があります。体重や筋力が低下していくガンや拒食症の感謝に投与することで食欲を増進させることができ、過食によって健康障害が出ている場合には食欲を抑制する効果があります。
CBDが持っているのは、食欲抑制効果です。また脂肪代謝を促進させる効果もあり、肥満の治療に効果的であることされています。
疼痛(痛み)・・・。
CBDを摂取する理由として、多くの人があげるのが“鎮痛効果”です。疼痛とは、痛みを意味する医学用語であり、慢性疼痛と急性疼痛とに分けられます。
CBDは自身のもつ強力な抗炎症作用で、ほとんどの種類の疼痛に効果があります。CBD単体でも効果はありますが、同じカンナビノイドであるTHCと一緒に摂取することで相乗効果により高い鎮痛効果を得ることができるとされています。
皮膚病・・・。
CBDは抗炎症作用により、皮膚の炎症を抑えるためニキビなどの皮膚病の改善に役立ちます。他にもCBDにはメカニズムは不明ですが一定の抗菌作用があるとされています。菌が自身を守るために生成するバイオフィルムを破壊する効果があり、直接菌に効果があるのです。 これが抗炎症作用と同時に作用することで皮膚病に対して強い効果を発揮するとされているのです。 ニキビの治療には、刺激性の強い抗菌成分が含まれた薬剤が使われることが多く、副作用が懸念されてきました。CBDは刺激性なく治療できる数少ない方法として、有望視されています。
日本政府はCBDに規制をかけるのか・・・・❔
日本では違法薬物についてのいくつかの法律がある中、大麻取締法という大麻に焦点を絞った法律があります。
この法律では大麻の定義を“成熟した大麻草の茎および種子を除く”としており、同じ大麻草という植物であっても
茎と種子は合法と見なされます。この一風変わった定義は世界的にも類を見ないもので、他国のメディアなどでも
取り上げられるほどです。
このように大麻取締法では大麻の成分についての明確な定義は成されておりませんが、実際には
THC(テトラヒドロカンナビノール)は“麻薬及び向精神薬取締法”の禁止薬物に指定されているので、
“大麻取締法”と“麻薬及び向精神薬取締法”の2つの法律でもって大麻について定めているという
現状があります。
いずれの法律でもTHC以外の大麻由来の他成分の取り扱いについては具体的に定められておらず、
CBDについても法律では一切触れられていません。そのため、現時点では、種子や茎から抽出された
成分かつTHCを含んでいないものであれば合法的に使用することができます。
世界情勢から見ても時代遅れであると度々批判されている大麻取締法を見直すため、
政府は2021年1月より「大麻等薬物ありかた検討会」というものを発足し、薬学関連の
有識者と話しあいを進めています。
この委員会は2021年6月に開かれた第8回目の会議をもって終了しており、
2021年6月25日には厚生労働省のホームページ上に検討会の報告書が公開されました。
( https://takeuchi-md.jp/cbd/591より)



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